プロジェクト情報(概要) / Project information (abstract)
基本情報 / Basic Informations
- 研究題目
Research Title 未完の産業都市 京都
Incomplete Industrialization of Kyoto
- 状態
Status -
完了
Completed projects
- 研究番号
Research Number - 1153
- 研究代表者
PI - 森知也 / 京都大学経済研究所
- 事務担当者
Secretary - 有賀 健 / 京都大学名誉教授
- 受入CSIS教員
CSIS reception staff 高橋 孝明
Takaaki TAKAHASHI
- 研究内容
Abstract 本研究では、京都が産業都市として未完に終わったことの原因とその影響について考察する。都市集積としての京都には、幾つかの際立った特徴がある。都心の高層化が進まず、企業集積が都心以外にも分散しており、南西部淀川流域には小規模だが特徴のある製造業集積があること、人口集中地区の人口密度が高いにも関わらず商業集積は分散していること、などである。本研究では前半部では明治以降の京都市の近代都市としての発展過程を歴史的に追い、このような特徴を生んだ、二つの歴史的要因を挙げる。第一は、江戸期以降都心の中心産業であった和装(特に絹織物)と繊維卸の近代化が進まず、衰退を続けながらもスクラップアンドビルドが起こらず、都心が空洞化したこと。第二は、他方で、大正期以降、製造業集積が南西部の山城平野に広がり、高度成長期後半以降の製造業集積の基盤を用意したこと、である。研究の後半部では、この二つの特徴が、京都の産業集積や企業立地に対して及ぼした影響について空間計量分析を利用して明らかにする。具体的には以下の二つの分析を予定している。第一に、京都において個人向けサービス、企業向けサービスの両産業の立地が進まない要因を同定する。第二に、京都に立地する新規事業所データを用い、立地選択の計量モデルを推定することで、都心の空洞化や景観規制による制約がどのような業種において特に重要かを同定する。
- 研究期間
Research Period - 2022-04-01 - 2023-03-31
変更申請
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研究者 / Researchers
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森知也 / 京都大学経済研究所
有賀 健 / 京都大学名誉教授
利用データセット / Datasets used
申請中のデータセットは表示されません。 / Pending datasets are not shown.
研究成果 / Achievement
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成果報告一覧 / Publication list
年月:2023/09
著者:有賀 健
書誌情報等:京都 未完の産業都市のゆくえ 、新潮社(新潮選書)