プロジェクト情報(概要) / Project information (abstract)
基本情報 / Basic Informations
- 研究題目
Research Title 東京都市圏における交通要因の大卒ジェントリフィケーションに関する因果効果の検証
Trains to Graduations: Causal Evidence on Transit-induced Graduate Gentrification in Tokyo
- 状態
Status -
実施中
Started
- 研究番号
Research Number - 1249
- 研究代表者
PI - 熊谷 惇也 / 福岡大学
- 事務担当者
Secretary - 熊谷 惇也 / 福岡大学
- 受入CSIS教員
CSIS reception staff 大津 優貴
Yuki OTSU
- 研究内容
Abstract 本研究では、1990年代~2020年代の東京都市圏の公共交通の発展および周辺の都市開発に焦点を当て、交通手段の選択肢の増加・都市開発密度の増加が地域の社会経済的格差に与える影響について分析する。先行研究では、鉄道駅へのアクセス向上が地域のジェントリフィケーションをもたらすことが示された。本研究ではアクセス向上に加え、路線密度や周辺の開発密度の上昇が大卒者や専門的人材の流入をもたらすかを検証する。大卒者・専門的人材への着目により、従来の研究で使用されてきた所得等の指標のみでは評価できない要素、つまり技能や知識を包括した人的資本の分布の変化を明らかにすることができる。加えて、人的資本向上による市民参加の増加や犯罪率の減少といった要素と関連づけることで、新たな知見を提供する。また、同時に高卒者や低所得者の流出が起き、学歴・所得の異なるコミュニティの空間的社会分化(セグリゲーション)に繋がるかどうかを明らかにする。路線データとしては、既に国土数値情報の鉄道データを用いて路線密度の数値データを独自で作成している。加えて路線沿いの環境変化の影響を検証するため、ゼンリンの Zmap TOWN II を利用し、路線周辺の開発密度の変化をスコア化する。それらを説明変数とした町丁目レベルでの分析により、交通の発展による都市の人的資本の空間分布の偏りを明らかにし、地域間格差を抑制するための都市計画の策定に向けた材料を提示できる。
- 研究期間
Research Period - 2023-06-16 - 2025-03-31
変更申請
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研究者 / Researchers
申請中の研究者は表示されません。 / Pending researchers are not shown.
熊谷 惇也 / 福岡大学
兪 善彬 / 九州大学
吉村駆流 / 九州大学大学院
利用データセット / Datasets used
申請中のデータセットは表示されません。 / Pending datasets are not shown.
研究成果 / Achievement
年次報告一覧 / Annual reports 必須
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成果報告一覧 / Publication list
年月:2023/10
著者:熊谷 惇也, 兪 善彬, 吉村 駆流, 馬奈木 俊介
書誌情報等:Trains to Graduations: Causal Evidence on Transit-induced Graduate Gentrification in Tokyo, 環境経済・政策学会 2023年大会